'protein-oriented'は 'protein'＋'-oriented'からなる現代の複合語である。'protein'はギリシャ語 'proteios'（『主要な・第一の』）に由来し、19世紀の科学用語として採用された。'-oriented'はフランス語/ラテン語の 'orient(are)'（ラテン語 'oriens'＝『（太陽の）のぼるところ＝東』）に由来し、後に『向ける・向かわせる』の意になった。

'protein'は19世紀（1830年代）に近代生化学で 'proteios'から形成された用語である。'orient'はラテン語 'oriens'→古フランス語 'orienter'→英語 'orient'、そして形容詞化した 'oriented'へと変化した。'protein-oriented'という複合語は20世紀に入り、たんぱく質に焦点を当てる意味で用いられるようになった。

当初 'protein'は生体組織の主要物質を指し、'orient'は『東を向く』意だったが、時間とともに '向ける・重視する'の意味を持つようになり、'protein-oriented'は「たんぱく質に向けられた・たんぱく質を重視する」という現在の意味になった。